幻が視る固定未来
一人で二人
――次の日。オレは訓練所にいた。

何故いるかといえばどうしてもやりたいことがあったから。
昨日、色々なことがあり本来なら意気消沈、何もする気にはなれないはずなのに黙ってうつむいていることが出来ない。

「ふぅ」

深呼吸と共に集中する。
冷静になればなるほど受魂によりどれほど自分が強くなったか理解する。

今のオレなら完全に具現化する幻を発動できる。いや自分の幻視を進化させることが出来るだろう。


……

…………


結果から言えば確かに具現化する幻に近いものが出来た、しかしそれはオレの中では幻視の進化とは言わない。
何故ならもっとも具現化したいものを具現化出来ないでいるから。
何が足りないか分からない。とりあえずイメージできるだけして今日は強力になった神素になれることで終了。
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