地味な私が恋したヒト
第2章
届かない
「和真〜!おはよぉ〜」
翌日の朝。
登校してきた私の目の前で繰り広げられる会話。
桜井くんと、この前……桜井くんの家に行った子。
その子はまたもや桜井くんの腕に自分の腕を絡めて、桜井くんを見つめている。
あんな可愛い子に見つめられて好きにならない人なんているのかな。
なんて思うくらい、可愛い子だった。
しばらく2人のことをジッと見ていたら、女の子がふいに私の方を見た。
その時、思いっ切り睨まれた。