殺人事件と雪ウサギ
「ここってさっき僕らが隠れた洞穴?」

 僕は慎重に穴の中に降りて雪ウサギを抱き上げた。

「ただの洞穴じゃなくて氷室よ」

 夏憐が洞穴の奥を示すけど、時間が経って太陽の角度が変わったせいで良く見えない。

 何があったんだったっけ?

 目を凝らすと、何かもさもさしたものがあった。
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