窓ぎわの晴太くん
ののちゃん、本当にそれでいいの?

  二人の心境




里子は自分の弱さを腹立たしく思っていた。

涙よ、止まって・・・
私は今日、晴太さんとたくさんの話をしなきゃいけないの・・・
気持ちを強く持って気丈にどんな晴太さんも受け止めてあげたい。


「ののちゃん、ごめん・・・
今日は急に休んで・・・」


晴太は苦悩に満ちた表情をしていた。

苦しいのは私一人じゃない・・・


「晴太さん、ご飯食べました?」


晴太はやるせない表情を浮かべた顔で里子を見た。


「いや、まだ食べてない・・・

今日、僕はののちゃんに大切な話があってここに来たんだ。
それで今日もやっぱり時間があまりなくて」



「・・・はい、分かってます。

じゃ、ご飯を食べながら話を聞くのじゃダメですか?
私、晴太さんに美味しいご飯を食べさせたいんです。

私がしてあげられる事はそれくらいしかないので・・・」


里子は晴太が何を話そうとしているのか、もう分かっていた。


ののちゃんにはもう会えない・・・

僕は悪い男なんだ・・・


里子を見る晴太の優しい眼差しは切なさと痛みを帯びていたから。




< 122 / 208 >

この作品をシェア

pagetop