ワケあり姫と俺様王子


「るーう!帰ろっ!」

『あ、うん。ちょっと待ってね』

周りを見渡すとちらほらと生徒は帰っている。
最近寝不足だったからぼーっとしてなぁ。
帰る準備しないと!!


咲希とは家が近いからいつも一緒に帰ってるんだ。


「るー、なんかぼーっとしてない??どうしたの?」

『んー。最近さー仕事毎日入れてて…
睡眠時間3時間が限界なんだよね…』

「そっか。無理しないでよ?」

『わかってる!!!』


とかいーながら今日も仕事なんだけどね…



ーーーーーガチャっ

『ただいまぁ』


誰からも返事は帰ってこない。まぁ当たり前か…

私のお父さんは私が幼稚園の頃に死んじゃっていない。
お母さんも病気でずっと病院での入院生活。

家にずっと、一人は寂しいけどもう何年もこの生活だし
慣れちゃった。


時計を見ると6時をさしていた。

『やっばぁ!!もう時間じゃん!』

私は急いで仕事の支度をして家を出た。

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