桜色


「へー…」




聞いたのにその反応…
そのあとは何故か2人が教室までついてきてそこから進んできた道を戻っていった



あー
終わった…



カバンを持って中谷を呼ぼうとするといつかのとおり手を掴まれる

「まって…」

そんな言葉…
ただそれだけの言葉なのに…
あの時とかぶる
だからかな
止まっちゃった

「みーれーいちゃんっ」

珍しく彼の方から出てきた

「かける、
まずその手を離してくれるかな…?」

黒ーいいや…
こわーい
笑みを浮かべる中谷
言葉にすぐ反応して私の手を解放した

「今日も美麗ちゃん連れてくの?」

彼の言葉に後ろにいる彼を振り返る
なに…
本当に昨日から
私無視してるよね…

どすっ

足を思いっきり踏んでみる
少し言葉を詰まらせたがすぐに戻る

「まぁ昨日の所に私が送るから…」

「いや俺たちが連れて行きます…」




「いーの…
美麗ちゃんの事は私が任されてるんだから」





そんな会話をしていた…






「中谷…」







車内
重〜い空気を出してみたが中谷がそれを全て崩した


ガラガラガラ


謎のスーツケースを引きながら昨日のあの倉庫へと入っていく中谷さん
「ねぇ…
中谷さん…入るの?」


「うんっもちろん
美麗ちゃんが行くところにはどこへでも」


え、
なんかその発言怖いよ?


.
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