School Love
1..窓越しlove
Side MINAHO






「―――・・・となるから・・・・・・」



途切れ途切れに耳に入る先生の声。





夢の中と現実の狭間で揺れる意識。




も、あかん・・・




寝る。









そう決意してあたしの頭は机に落ちた。















「・・・の・・・・・・さ、の・・・浅野・・・・・・浅野!!!!」



「浅野、はあたしの苗字です・・・」




眠たい目をこすりながら重たい頭を上げる。







「おー知っとるわ。何やわれ、ワシの授業で寝おってからに」




「ひぇ?あ、すんません、眠かったもんで」






「眠たいからって寝てえぇもんちゃうやろ!!」



雷のごとく降り注ぐ怒鳴り声に顔をしかめた。






「はいはい、その通りです。もう寝ませんので授業を再開してください」





あたしは両掌を先生に向けて言った。








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