恋色風船
このあいだなど、林はホテルの広いバスタブに、シャンパンのボトルを一本注いでみせた。


「泡風呂」
と、目だけで笑う。

むろんその後、二人で一緒にバスにつかり、よく冷えたシャンパンで乾杯した。


内と外からアルコールにひたされてほんのり色づいた、麻衣の肌の美しさを林は絶賛したものだ。


ああした楽しみを手放す気など、さらさらないないのだから。
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