恋色風船
それでも、単純に「かわいい」と、林に目元が似ていると思った。
「2歳じゃたしかに、奥さん子供にかかりきりかもねー」
でもさぁ、と律子はほおづえをついて、視線をさまよさせる。
目の動きにあわせて、長いまつ毛が揺れる。
見慣れている麻衣でさえ、思わず見とれるような整った横顔だ。
男なら、なおのことだろう。
そうして、親友の美しさを素直に賞賛できる自分の心のありかたも、なんとも好もしい。
「息子じゃなくて、娘っていうのがね~」
「なんで?」
と麻衣は問う。
「なんか男にとってはさ、娘って永遠に片思いする相手だと思うんだよね」
「永遠に片思いする相手・・・」
「死ぬほど大切でも、絶対に自分のものにはならないじゃん」
「たしかに、そうだわ」
「2歳じゃたしかに、奥さん子供にかかりきりかもねー」
でもさぁ、と律子はほおづえをついて、視線をさまよさせる。
目の動きにあわせて、長いまつ毛が揺れる。
見慣れている麻衣でさえ、思わず見とれるような整った横顔だ。
男なら、なおのことだろう。
そうして、親友の美しさを素直に賞賛できる自分の心のありかたも、なんとも好もしい。
「息子じゃなくて、娘っていうのがね~」
「なんで?」
と麻衣は問う。
「なんか男にとってはさ、娘って永遠に片思いする相手だと思うんだよね」
「永遠に片思いする相手・・・」
「死ぬほど大切でも、絶対に自分のものにはならないじゃん」
「たしかに、そうだわ」