流れ星
1 プロローグ

女の子はだいたい憧れるであろう

あり得ない素敵なおはなしに







少女マンガとか

映画とか

ドラマとか

小説とか




素敵な王子さまが登場するような
そーゆーそーゆー
あり得ないけどあり得るかもって
思ってしまうものが



胸がキュンキュンしちゃうやつが
小さい頃から大好きで




ずっとずーっと憧れていた




憧れつづけて20年
わたしもそろそろ大人



憧れが叶ったことは今まで一度もない




だから今日も
小説やらドラマやら映画やらを見て
キュンキュンして
自分も恋してる気分になるのです



幸せな気持ちと同時に
自分にはそれがおきない悲しさを
感じるのです




わたしに春はいつ来るの?
どこにいるの?王子さま?



ずっと
ずぅーっと
思ってて、ちょっぴり不安で




でも




それは突然訪れた



わたしが流れ星にお願いをした次の日に






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