あの日、君と見た青空を僕は忘れない
友達

遠足から、1週間がたった。


変わったことといえば、スクールカーストで上位のグループにいたはずの相沢が、いま、スクールカーストの底辺の底辺にいる岡本と一緒にいることだ。



「舞ちゃん持ってるもの、本当全部可愛いよね〜〜」

「そんなことないよ〜。……ねぇ、幸ちゃん。私本当にここにいていいのかな?2人の時間じゃましちゃってない?」

1人増えた昼休みは前よりも増してうるさい。

「全然いいよー!むしろいてほしい!女の子の友達、1人もいなくってさー嬉しいよ!」

「黒田くんは…」

「…あぁ、いいよ。気にしないで」

どうせなら2人ともどっかいってほしいが。
「黒田くん、舞ちゃんには優しいよねー」


「はぁ?女の子には優しくするぞ」

「私女の子!」

「どこがだよ」

「全部」

「ブタにしか見えない」

「ひっど!!!!」

「フフフフッ」

俺と岡本の言い合いをみて相沢が笑う。


「2人、仲良いですね」

「うん!」
「良くない」

何がうんだよ、岡本。



相沢が楽しそうにしてて何だか安心した。



なんで俺が他人のことに安心したりするんだよ…。


< 23 / 130 >

この作品をシェア

pagetop