至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~【番外編】
-若菜-

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「やーっと終わった-!」


「うん、終わったね」


「勉強のしすぎで肩こっちゃった」




緑の木々が眩い5月中旬。


中間テストを終えて、昇降口を出るあたしたちの足取りは軽かった。



テストは嫌いじゃない。


だけど、テスト一週間前から、部活が中止になったり、職員室への出入りが禁止になったり。


そんな雰囲気がプレッシャーにもなり、窮屈でたまらないのは本当のこと。



「撮りためてたビデオ見なきゃ!やばっ、今月まだ漫画も買ってないし!」


隣を歩く友達の真菜(マナ)がそう言えば


「あたしたちは受験生なんだからね」


浮かれた真菜に釘をさす、もう1人の友達、亜子(アコ)。


学級委員を務める真面目な亜子は、早速気を緩めた真菜の紐を正すように言った。
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