CHERRYBLOSSOM

最後の夜

この後俺達はホテルへ向かった。

「秋!シャワー先に浴びてきたら?」

「妖が先に・・・」

妖はいいからと言ってシャワー室まで秋を連れていった。

秋は服を脱ぎシャワーの前に立った。
そして目の前にある鏡を見つめた。
自分胸にある傷を掴むようにして手に力を込めた。
こんな傷を作っても治らないんだな。

ガチャッ後から扉があく音がした。
振り返るとそこにはタオルを身体に巻いている妖がいた。
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