ゾッとするホラー短編集
私の生き甲斐は、仕事だった。






仕事をしているときだけ、

私は、会社にいる

二十代の女子よりも

価値ある人間になれる。






私のタイピングは、

会社の女子の中では一番で

それだけが私の誇りだった。






でも、仕事ができたとしても、

それを私の魅力と思う男は

いなかった。






〈 仕事で頑張っても、

私は幸せにはなれないわ 〉





私は会社にいる

私以外の女子の顔を

思い浮かべた。






〈 だって幸せになれるのは、

何もできない可愛いだけの

女の子だから…… 〉
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