あの日、あの時、あの場所で。

第8章 杏奈の気持ち

ここはどこ?


あれ…?なにか声がする…


「あんなちゃん!あんなちゃんはぼくが守るよ!」

「うん?」

「あんなちゃんだいすきだよ!」

「わたしもれんくんだーいすきだよ!」


うっ…頭が痛い…!

あれ?

ここは…?

目の前には大きな川。

その奥には、優しい顔をした



「おばあちゃん?」

「杏奈ちゃん。」

「おばあちゃん、ここはどこ?」

「ここは、天国への入口。」

「え?天国?そっか…」

「まだこっちに来てはなりません!」

「おばあちゃん?」

「あなたには戻るべき場所があります!
そこへ戻るんです!」

「え?」

「ここにある線路に汽車が来ます。
その汽車へ乗れば、向こうの世界へ帰れます!」

「うん…!ありがとう!おばあちゃん!」

「ちゃんと戻るんですよ?」

「はい!ありがとうございました!」

< 82 / 114 >

この作品をシェア

pagetop