同期♂と私、ときどき熊♂


が、


素直に戻るはずもなかった。


クレーンゲームで、扉を開け、景品の飾り方、置く位置、


アームの調整など、教えてもらっていたとき。


ガバッ!!


と背後から肩を掴まれた鹿目。


「何してんねん!!離れろや!!」


もはやジェラシー全開だった。


「お前!!男といちゃつくんが仕事か!!」


「はい!?」


本当に近くで見ないと分からないものもあるが、見ようによってはそう見えなくもない。


それで恋が芽生える可能性もあるだろうし、若い子は狙ってするかもしれない。


ある意味近付くチャンスとも言える。


が、ただ真面目に仕事を覚えようとしているだけの鹿目には、意味がわからなかった。


う"~っ!!


と苛立つクマオ。


思わず、頬を平手打ちしていた。


「帰って!!仕事の邪魔!!」


ただでさえ、クマオのせいで良からぬ噂を立てられ、立場が危機なのだ。


初めて打たれた頬を押さえることもなく、立ち尽くすクマオ。


みるみる頬が赤くなる。


「…諦めへんからな!!」


恨めしそうに、巻き添えを食ったスタッフを睨むが、


もちろんスタッフは呆然としていた。
< 14 / 80 >

この作品をシェア

pagetop