同期♂と私、ときどき熊♂
が、
素直に戻るはずもなかった。
クレーンゲームで、扉を開け、景品の飾り方、置く位置、
アームの調整など、教えてもらっていたとき。
ガバッ!!
と背後から肩を掴まれた鹿目。
「何してんねん!!離れろや!!」
もはやジェラシー全開だった。
「お前!!男といちゃつくんが仕事か!!」
「はい!?」
本当に近くで見ないと分からないものもあるが、見ようによってはそう見えなくもない。
それで恋が芽生える可能性もあるだろうし、若い子は狙ってするかもしれない。
ある意味近付くチャンスとも言える。
が、ただ真面目に仕事を覚えようとしているだけの鹿目には、意味がわからなかった。
う"~っ!!
と苛立つクマオ。
思わず、頬を平手打ちしていた。
「帰って!!仕事の邪魔!!」
ただでさえ、クマオのせいで良からぬ噂を立てられ、立場が危機なのだ。
初めて打たれた頬を押さえることもなく、立ち尽くすクマオ。
みるみる頬が赤くなる。
「…諦めへんからな!!」
恨めしそうに、巻き添えを食ったスタッフを睨むが、
もちろんスタッフは呆然としていた。