ファースト・キス
第2章 明と秋。

明。

ー明・入学式の日ー


ガラガラ


「先生いる?」


保健室には誰も居なかった。

最近よくあの日の夢を見る。

事故にあった日。

美佳が、あんなに笑って楽しそうに話していたのに、美佳は俺の前から急にいなくなった。


「もう1年前近く立ってのに。なんで、忘れられないんだよ。美佳...なんで俺の前から急にいなくなったんだ。戻って来てくれ。」


保健室は薬品の匂いがして、病院を思い出す。だから窓を開けて、寝てたのに、あの女が入ってきた。


「失礼します。あの、誰かいませんか?って寒いよ。うわっ、窓開いてる。」


女は窓を閉めた。

俺が寝てたベットのカーテンを閉めていたとき、俺は思わず彼女の腕を引っ張った。
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