ファースト・キス
「秋‼」

名前を呼ばれ、振り返ると、体育館の出入口の所にルリと大翔が立っていた。


「あっ、ルリ!大翔!」

私は2人の所に行った


「部活終わった?」


「もう終わるよ。ちょっと待ってね。」


私は、駿をほっぽって、明先輩のところに走って行った。


「明先輩!今日はもう上がっていいですか?」

先輩にそう聞くと、先輩は目を反らして言った。


「あっ、あぁ、あとは片付けだけだから、先に帰っていいよ。」

何だか冷たい返事に胸が痛んだ。泣きそうになったのを必死に堪えて、笑顔で言った。


「ありがとうございます。では、お先に失礼します。」


「あぁ、気をつけて帰れよ。」


「ハーイ。」


私は、先輩に挨拶を済ませると、体育館を後にした。
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