理想は、朝起きたら隣に。
一、再会


色とりどりの風船が空へと飛んでいく。

式場のプールには綺麗な花が浮かんで、チカチカと光が反射し水面には様々な色が浮かんで揺らめいている。

「優衣ってばすっごく綺麗よね」
「そうよね。結婚式ってどうしていつもより綺麗に見えるんだろうね」
皆は優衣の周りに集まり記念写真を撮る波に、私も流されて一緒にピースなんかしてしまった。

「優衣の相手って、美春の紹介なんだって?」

温くなったウエルカムシャンパンを勿体ないから仕方なくちびちび飲んでいた私に、皆が聞いた。
――違うよ、優衣主催の合コンだよ。
そう言いたかったけれど、合コンで出会ってスピードデキ婚なんてきっと周りには言えないんだろうね。

「ふふ。内緒」

面倒くさくてはぐらかすと、未婚者で集められたテーブルの友人たちは不満げだった。
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