部長の溺愛に困惑しています。
好きになった人

桜が咲いたら…

「うわ~あんな若い子でサクラやってるなんて可哀想」

「あれでも給料そこそこ貰えてるんだからいいんじゃない?」

「あーあの子と代わりたいわー」


廊下の掃除をしている私を見て、他の部署の上司達がクスクスと笑ってすれ違っていく。

そんな事にはもう慣れてしまった私は、何も考えることもなく作業を続ける。




あれから数ヶ月が経ち変わらないいつもの日常に戻っても、私の仕事上の立場も変わらずいつも通りの日々を過ごしていた。

変わっていないものもあるが、変わったことといえば…






「…お疲れ」

「ぅわっ!」


手を動かして仕事をしている私に、突然耳元で話しかけてふっと息を吹きかけられる。

振り向くと、そこには部長が…





「もう~それやめてって言ってるのに」

「いいじゃん」


やめてと言っていてもちょっと嬉しい私。
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