部長の溺愛に困惑しています。

近づく距離

アブナイ歓迎会

私はどうやら、

チャラい人ばかりいる職場に就職してしまったようです…





「今日飲み行かない？」

「いいよーどこ行く？」


オフィスでは仕事をする傍ら時々仕事とは関係のない男女の会話が聞こえて来て、

サクラの私は掃除をしながら1人嫌悪感を抱いていた。



あれから数日が経ち、

雑用係の仕事もなんとなくだがこなしていく中…

私が社員達の見る目はとても冷ややかだ。



部長にファーストキスを奪われてから、この職場には純粋な人間なんていないんだと勝手に思い込んだ私。

社員が何気なく話す事すら言動が軽薄で浮ついているように思えた。




あの日の部長のキスがまだリアルに頭から離れないでいる…


キスってあんな感じなんだ…

もう何度そんなことをくり返し思っただろう…




当の部長は至って普通でいつも通り。

何も無かったように見えるが、確かにあのエレベーターでキスされたのは事実。


それなのに…






「コーヒーメーカーの周りが汚れてるぞ」