春よ、恋。
「悪い、助けるの遅くなって」



「ううん、嬉しかった。ありがとう」



空は当たり前だと言うようにニコッと笑った。



「とりあえずほら、これ使え」



ん、と空が青いハンカチを出してくれる。



いつもそうだ。



私が困った時、いつも空が助けてくれる。



笑って、大丈夫かって心配してくれる。



その笑顔がいつの間にか特別なものに変わっていったんだ。
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