⑦オオカミさんと。溺れる愛の行く先に【番外編も完結】
フギャアアアっ‼‼

 …やっぱりな。

火がついたような泣き声がツインルームに響き渡る。
 
俺達は目を見合わせて溜め息を吐いた。


「……オムツか、オッパイか」
「う~ん、オムツかなぁ~、授乳はさっき済ませたから…」

 “やれやれ”と燈子は枕元のバッグからパ⭕パースとオシリフキを取り出した。

俺はベッドサイドから立ち上がり、彼女の手からそれを奪う。

「貸せ、俺がやろう」
「え…いいの?」

燈子はキョトンと俺を見た。

「もちろん」

ベビーベッドからヤツを抱き上げると、これでもか、と言うほど反り返る。
 
それを構わず片手に抱え、サニタリールームへと向かいつつ、ベッドに残った燈子を見返った。

「君はその……アレだ。
ゆっくりスタンバイしておきなさい」

「………ハア」

「あ、全部は脱ぐな?楽しみが減るからな」
「うっ、…オッケーです」
 


まあやっぱり。
……あんまり急には変わらないかもな。

(おわり)

 
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