⑦オオカミさんと。溺れる愛の行く先に【番外編も完結】
「大神専務。怒らないから、正~直に仰って下さい。貴方本当に……」

2人がグイッと詰め寄った。

「「心当たりは?」」



「無いっ!無いったらナーーーーイ‼‼‼」



彼女を会社に絶対に立ち入らせないよう厳命した後、俺は彼らを部屋から追い出した。


そして執務室に1人、頭を抱える。


ああは言ったものの。

ハッキリ言って俺は、その空白の時間をどう過ごしたのかを全く覚えていなかった。

確かに体調を整える為だけに1、2時間は長すぎる。

コトを為すには十分な時間。俺は一体、何をしていたんだろうか……


だいたい堂林のヤロー、見てたんなら眺めてないでテメエが介抱しやがれ。貴様は俺の秘書だろうが!

何て言っても、後のカーニバル。いや祭りか。
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