懺悔
ゲーム
このゲームをしてる人間は、この状況をどこかで見ているのか、隼と秋生のやり取りが終わった直後、隼の頭上のライトが消えた。
とたんに壁に映像が流れ始めた。
「隼、今、壁に映像が流れ出した。」
秋生は隼に伝えながら、壁に流れ出された文字を読んだ。
秋生は流れて行く文字を、一語一句見逃さない様に必死に目で追った。
【今から隼さんには死へのカウントダウンをしてもらいます。】
〝死〟秋生は、ここに来て目の当たりにした。
やっぱり復讐なのだと恐怖が湧いてきた。
たった一行の文字が数秒映し出されると画面が消えた。
と、同時に隼の頭上のライトが再び、隼の体を照らし出した。
「隼?大丈夫か?」
動かない隼を気にし秋生は、そっと聞いた。
「うるさい!黙れ!」
〈だ・ま・れ〉
秋生は単純にムッとした。
けれど、よくよく隼を見ると何かに集中している。
耳を傾け何かを必死に何かを聞こうとしてるように見えた。
秋生は周りを見渡した。
さっきは気づかなかったが隼の真後ろの頭上にスピーカーがあった。
きっと、何か声がしてるんだと思った。
隼の唇も定期的に動いている。
会話してるんだと秋生は思った。
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