隣にいたくて
約束の時間~美祐side~
キーンコーンカーんコーン

次の日あたしは6時間目のチャイムと同時に
席を立った。

あいかわらず華とは話せないし
ありさたちの嫌がらせは続いているが…
今はそんなの気にしてられない。

「美祐??終礼まだだぞー!?」

話を知らない祐也が不思議そうに聞いてきた

「あ!今日用事あるから先帰るの!
先生にはごまかしといて!!」

「用事ー!?なんだよきーてねーぞ」

「ごめんごめん、また今度言うから。
ごめんね、急いでて」

言えない。
きっといえば祐也はついてくるから
これ以上迷惑はかけられない

まだ納得していない祐也を押し切って
教室から飛び出した
< 109 / 250 >

この作品をシェア

pagetop