Tender Liar
「・・・とりあえず、今日はもう帰るよ」
「あ、待って」
「なに、また説教?」
「あ・・・ううん、何でもない。ごめん」
「あっ、そう」
私が頷くと彼は「それじゃあ」と言って、家を出ていった。
どうして今、私は彼を引き止めようとしたのだろう。
あんなガキに振り回されるなんて、馬鹿みたい。
ようやく一人になって、冷静に考えてみると、自分がひどく情けなく思えてきた。
私、何してるんだろう。
生徒と付き合う?
しかも、内緒で?私が?
ほんと、馬鹿みたいだ。