これも青春。
こんなの最低だ。



頭ではそう分かっているのに、私の口は止まらなかった。



「何で、ついてきただけの柊花が演奏できて、私ができないの!?そんなの、おかしい!…柊花なんか大嫌い!!」



私はそう言って、音楽室をあとにした。



柊花の目に涙が溜まっていたことに、気づかないふりをして。


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