花京院家の愛玩人形


唇を震わせ。
頬を染め。


「あ… 私…」


要の胸に縋りついたユイが、彼を潤んだ目で見上げて呟いた。

それから、ツケマで盛った睫毛を恥ずかしそうに伏せて俯き…ここでトドメ。


「ごめん…」


野望達成してンじゃん、オメデト☆

って?
違ェよ。

あれから、何度も何度も攻めたの。
委員会がある度に攻めたの。

『近くにワッフルのお店がオープンしたンだって。
美味しいらしいンだケド、私、まだ行ったコトないンだァ』

なんてあからさまに誘い待ちしてみても、

『あ、そう』

で終了だし。

『手がステキ』
『髪がキレイ』

なんてボディタッチ込みの部分褒めテクを駆使してみても、

『あ、そう、近い』

で終了だし。

『はぁぁ…あっつぅいぃ~』 ← 軽く喘ぎ(ry

なんて肩をすぼめて胸を寄せ、シャツのボタンを一つ外すという捨て身の悩殺ポーズを炸裂させても…

『…』

ハイ、見てもいやがらねェェェェェ!!

どーなってンだ、コイツ!?

草食通り越して、もはや絶食系か!?
霞食って生きてやがンのかぁぁぁぁぁ!?

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