嫌いの裏の優しさ
異変
この世界と人の残酷さを知った時から私は人とあまりかかわらなくなった。


小学生の時も中学の時も、高校に入ってからも。


私は極力人とかかわらず生きてきた。


高校二年に上がった時、クラス替えがあった。


けれど特別心踊ることもなく、いつも通りに人と関わることはないと思って教室にいった。


私の席は窓際一番後ろだった。


「…」


何かを気に止めることなく私はせきに座った。


しばらくしてホームルームがはじまり、自己紹介が終わって、プリントを配られ下校時間になった。


クラス替えから一ヶ月


いつも通り何もないまま私は教室にいた。


教室には私の席に私、少し離れたところに男女が数人いた。


「ねぇ、氷室さんって愛想悪いよね」


そんな声が聞こえてきて私は窓の外を見ながら会話に耳を傾けた。


「あー、私去年同じクラスだったけど、ずっとあんな感じだよ?」


「そうなんだ」


「ちょっと変わってるよね」


「ちょっとじゃないでしょ」


「あぁ、そうかも。何だろなんか壁を感じるんだよね。話しててもどこか距離があってさ」


「話したことあるの?」


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