悲しみの舞華(まいはな)
舞華(まいはな)
来魅華side
「く…か…み…か…来魅華」
私を呼ぶ声が何処からか聞こえてくる。
ぼんやりと見えるのは、誰か知らない人が2人いるということ。
そして、その2人がはっきりとして見えた。
その2人は…
「お父さん…!と…おかあ…さん…?」
「来魅華…すまない。1人にしてしまって…まさか、こんな事になるなんて」
「交通事故なんだからしょうがないよ!」
「そうか…ありがとな」
「来魅華…赤ちゃんの時から
随分、大きくなったわね」
「お母さん…だよね」
「会うのは初めてね」
「うん…」
「来魅華…こっちに来る?」
「え…?そっちに…?私は…」
『クーちゃん!』
『サボろー』
『迎えに来たよ』
『お姫様♪♪』