ひとりかくれんぼ~ここから始まった悪夢
もーいーか~い。

打ち合わせ



「じゃあ、お留守番お願いね。」

「うん。大丈夫だよ。友達だって来るんだし。」


「そうよね。危ないことしちゃだめよ。あ、そろそろ行かなきゃ。」


「うん。行ってらっしゃい。」


今日は土曜日の朝。

お母さんたちはたった今家を出て行った。


危ないこと・・・かくれんぼって危ないことだよね。


今日やるのか~、かくれんぼ。

正確に言えば、午前3時にやるから明日なんだけど。


お母さんたちが出て行ってから、シン_と静まり返る家の中。


掃除でも、しようかな。

杏奈達来るんだし。






ピンポーン♪♫

掃除を始めて1時間ちょっと。

部屋中に鳴り響くチャイムの音があたしに誰かが来たことを知らせてくれた。



「お邪魔しまーす!」


「うわぁ。ひなの家大きいね。こんなに広いなら隠れるとこ多そう。」

玄関に出てきたのは、音葉と杏奈。

「お母さん達さっき出掛けたから、大丈夫だよ。」


「もう、旅行に行ったの!?早いね。」

「うん。なんか遠出するらしくて。」


「そっか。」

「ここで立ち話もなんだし、そろそろ中入ろっか。」

「おじゃましまーす。」

「おじゃまします。」


モコモコのスリッパを2人に用意して、リビングへと続く廊下を歩く。

後ろから、2人がついてくる足音が聞こえてくる。


この先、一体何が起こるのか分からない緊張感で、あたしはワクワクしていた。

「ここだよ。なにがいい?オレンジジュースでいいかな?」

「すごい!テレビ大きい!!」

「キッチンとか広いね。」

「そこに座って待ってて。今持ってくるから。」


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