残念プリンス ~残念すぎる王子様にライバル認定されました!?~
けどまあ

身分が高いんだろうな、とは思ってたから

そこまでは驚いてないけど

ただ……



こんなヤツが将来国の頂点に立つの?

この国、近いうちに滅亡するんじゃ……

「よくできましたー」

考えていることなどおくびにも出さずパチパチ手を叩く

「……おい」

「ん?
飴でも欲しいの?」

「……驚かないのか
第一王子だぞ」

うーん、驚きはしたけども

それは第一王子っつうことよりこの国の存亡についてだし

つうか自分の身分に驚くとでも思ったのかな

やっぱり"お坊ちゃま"だね

「別にー
王子なんてこの世界に何人いるかわかんねぇし……千人くらい?
なんにせよそんな珍しいもんでもないだろ
実はドラゴンでしたーとかカエルでしたーとかだったら驚くけど」

カエルの王子様なんて現実に見たことないもん 

「……そうか」

一瞬男……レイドが嬉しそうな顔をしたように感じた。
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