嘘の恋愛進行中【完】




あ…でも、パーカー着てたら泳げないじゃん



「慧くん?パーカーありがと。
でも、パーカー着てたら泳げない」



「あっ…そういえばそうだな笑
入るときはいいけど、上がるときは絶対に着ろよ」


なんで?


と聞き返したかったけど




めんどうだったから止めた



「亜樹は泳げる?」


壁沿いのところに、場所取りをしながら望月慧に聞かれた


ゔっ…





スポーツ全般得意なのに

唯一水泳だけが出来ない私



だからいつもプールの授業は、いろいろと理由をつけて休んでいた



「その反応だと泳げないか」



図星を突かれ

なぜか泳げない自分を責めたくなる



「うっ、浮き輪があったら泳げるもん」



「はははっ!浮き輪があったらね
じゃあ、プールに入る時は、俺と一緒な」


えっ⁉︎



「真結がいるもん」


「亜樹の友達?関とのいい感じだぜ?」



親指を立てて
真結と西河関のほうに向ける




ホントだ…




< 41 / 119 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop