月が綺麗ですね 〜元姫と現神〜
みんながどこかへ行って、
わたしも、少し気が緩んだのかしら。
『この曲を月の民に聴かせてあげたいわ…
また、元通りに直れるのかしら…』
ふと口からもれた言葉。
最後の方は小声になってしまったけれど
誰にも聞かれてないか、心配になり、
周りを見回すけれど
周りには誰もいなくてホッとするわたし。
何故、急にこんなこと?あの事は忘れたいのに。
そう思いながらも練習を再開した。