恋することを知った恋
いつからいたの?
あたしの言葉、あたしの気持ち、聞かれた?
我に返ったあたしは、突然のどうしようもできない状況と感情に涙が溢れそうになる。
周りの客はみんなあたしたちを見ている。
でも逃げない、逃げないって決めた。
鈴乃さんの言いたい放題も、聞いた。
あとはあたしの想いだけ。
あたしが黒瀬先輩を好きだって分からせるまで、逃げないって決めた。
「颯斗…今のは…」
鈴乃さんの声はまたいつも通りの可愛らしい声に戻っていて、その声は少しかすれていた。