恋することを知った恋
「湧太せんぱーい…」
「大丈夫かよ、麻奈美めっちゃ元気ねえじゃん」
あたしは湧太先輩と、学校に来ていた。
といっても、今日は日曜日。
学校の中には活動がある部活生以外入れないから、あたしたちは学校の入口の前にある小さなベンチに座っていた。
夕焼けに染まった空はあたしたちの世界を作り出していて、とてもロマンチック。
ここのベンチにわざわざ日曜日座りに来る生徒なんて、あたしと湧太先輩くらいしかいないだろう。
でもこれにはきちんと理由がある。