悲しみを持つ少女(完)
母さんは、愛菜のことを本当の娘だと思って迎えてるから、それに、すごくかわいがっているから、愛菜に何かすると、



こうして怒るんだ。
まぁ今回のは俺が悪いけどな
愛菜は、何でもかんでも、一人で



抱え込もうとするからな
だからすごく心配なんだ。




「ごちそうさま」
「ちゃんとつけておくのよ」
「わかってる」



俺はお皿を流し台に流して、部屋に戻った。
ふぅ〜なんか今日は疲れたなぁ




そんなことを思ってたら、横から、カラカラという音がした。
…?




ベランダから覗いてみた。
そこには愛菜がいた。




「ママ、パパお星様が綺麗ですよ。二人とも見ていますか?」




そう、空に向かって話していた。
愛菜…
やっぱり迎えに来てくれるって信じてるんだな




「…月よりも、星の方が好きです。」
< 8 / 27 >

この作品をシェア

pagetop