不器用少女の恋
修哉 side
「修哉‼︎」


「んだよ瑆」

あぁ、イライラする。


「相変わらず機嫌悪りぃな」


「うるせぇ」

なんなんだよったく


「そんな修哉にいいお知らせ」


「は?」

いい知らせ?


「んだよ、」


「教えて欲しいか?」

ニヤニヤしながら言う瑆。


「さっさと言え」


「こえぇなぁ」

そう苦笑した瑆は口を開いて


「あの男、彼氏じゃねぇらしいぞ」

またしても爆弾を落とした。

は?


「んなわけねぇだろ」

彼氏じゃねぇっつってもなにかしらの関係があるはずだ。


「だから、マジだっての」


「なんで関係ないやつがわざわざ学校まで迎えにくんだよ」


「なんか、兄貴とか聞いたけど?」


「は?」

それこそありえない。

あいつに兄貴がいるなんて聞いたことねぇし。


「どういうことだよ…」


「俺はそこまでしか知らねぇよ」

あとは、本人に聞くしかねぇってことかよ。
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