nine hundred Lies【暗詩】

#014  Re:Start



目覚ましが 鳴り響く度に

僕はまた

昨日と同じ場所に

引き戻される



昨日の僕は またまた

合格点をもらえなかったみたい


何が悪くて

何が良かったのかも

分からない

赤点だらけの日々


『やり直し!巻き戻し!』

何度やっても

ダメらしい





時計の針は 加速するばかり

時間だけは 過ぎてゆくけど

僕には 何も残らない

あの日の君の残像すらも




そして また

目覚ましの音が

鳴り響くだけ







【#014  Re:Start】
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