nine hundred Lies【暗詩】

#003  アナフィラキシー・トリロジー



ソコで孤独を纏って 浸ってる自分を

最前列でせせら笑ってんのは
紛れもなく
それも自分自身だろ



何故だろう?

キミの声だけ
フィルターがかかったように聞こえない
口の動きで分かるコトバなんて限られて
僕は何度も聞きかえす


そのたびに

キミが困ったような顔を見せるから

きっと何度も

同じコトバを繰り返すから

僕はわかったフリをする



ガンクビ 揃えて
     君の前に ひれ伏す

サヨナラ 思い出
     泳ぎきった あのプール

マッシロな アオゾラ
      夏の匂い 嗄れゆく

サイゴの クチヅケ
     キミとずっと このムネに……




何度 自分を脱ぎ捨てれば

君のようになれるのだろうか

知ったトコロで どうにもならないことナラバ

そんなコト

知らなくったっていいんだ








【#003  アナフィラキシー・トリロジー】
< 35 / 36 >

この作品をシェア

pagetop