だから、俺にしとけよ。
鏡で全身をチェックしているとインターホンが鳴った。
「来たんじゃない?
行ってらっしゃい」
「行ってきます!」
サイフとスマホとその他必要なものを入れた小さな浴衣に合うバックを持って、下駄を履いて家を出た。
ドアを開けると、黒のシンプルな浴衣を来た京ちゃんがいた。
京ちゃんも浴衣だ!やったー!
なんてテンション上がっていると、京ちゃんがニコッと微笑んでくれる。
「行くか」
「うん!」
京ちゃんの声に元気に返事をして、歩き出した。
いつもと雰囲気が違ってドキドキする。
「京ちゃん、すごくかっこいいね」
「ありがと。伊都もかわいいよ」
京ちゃんがかわいいって言ってくれた!
もう、幸せすぎる……。