たんぽぽ~愛するキミへ最後のメッセージ~

相変わらず変わらない学校。

朝のチャイムで始まって。

帰りのチャイムで終わる


ただひとつ変わったことは…


「ゆのー!!!」


そう後ろのドアから聞こえてくる。

その相手はユウキ。

あの別れからうちらは友達に戻った

ユウキは、何一つ変わらず、

前みたいにこうして呼ぶんだ。


「なーにー?」

「教科書かしてーー!」

「はー?違う人に貸してもらいなよ〜」

そういいながらもうちは、貸してしまう。


だから、皆から


「えぇー?別れたんじゃないの?」

「あいつら、よくわかんねーーー」

「平木がふったらしいよーーー」

「えぇ?水島がふったんじゃないのー?」



そんな声があちらこちらから

聞こえてくるんだ。

だから、またあの女に睨まれる。

でも、もう呼び出してくることは無くなった。

うちの元カレの話を誰かが聞いていたらしく教えたらしい。


よくわかんないけど…。
< 216 / 311 >

この作品をシェア

pagetop