未熟女でも大人になっていいですか?
教師ロボットとして…
「今日の晩メシはヤバイな」


食卓を囲んで一言。

高島は眉間に皺を寄せていた。


「どういう意味で!?」


荒々しく聞いてしまう。

案の定、高島の顔が引きつった。


「いろんな意味合いで。色や味付け、カツラの顔つきも全部」


「私の顔、関係あり?」


「大いにある」


「何処が?」


「その仏頂面と口の悪さ」


遠慮もなく痛いところを突く。

ムッとする私に目を向けて、真っ黒に焦げた酢豚を摘んだ。


「見ろ。折角の肉が台無し」


「ちょっとお醤油入れ過ぎたのよ」


「大いにの間違いじゃないのか?こんなに黒く焦げてんだから」


「油の温度間違ったの!」


「それも違うだろ。ボンヤリしてたからだ」


「あー言えばこう言う…」


「お前の真似してるだけ」


「う〜〜っ」


「犬か…」


がくっ。

抵抗するのも虚しくなった。



「ごめん………なさい」


ここは素直に謝っておこう。

高島は私を一瞥し、ビールのプルタブを押し込む。

ゴクゴク…と喉を鳴らしながら二、三口飲み、プハッ!と勢いよく息を吐いた。



「…荒れてる理由を話せよ。昨夜のことか?」


「昨夜?」


「ほら、あの……」


言いにくそうに照れる。

その顔を見て、ハッと思い出した。



「ち、違うからっ!」


慌てて否定する。


「あんなの気にもしてないっ!」


「あんなの……」


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