さくらさくら
街の駅をでると、懐かしい景色が広がっていた。


懐かしい──といっても、私が何年かいない間に少し変わっている。


駅前のよく利用していたお店もリニューアルしていたり、閉店して新しい店に変わっていたり。
新しい道や建物、そしてそこを歩く人たちも知らない人ばかり。




……あたりまえか。





この場所を離れている間に、私はもうこの街の人間ではなくなってしまったのだから。




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