恋愛ゲーム


―――放課後―――


「おい、香菜行くぞ」


帰る準備をしてた私にカイが言った


「うん、行こ~
  
 確か3年生の教室だよね」


 「あぁ」


3年生の教室に向かった私たち

教室に入った瞬間

歓声があがった

……そりゃそうだよね

そりゃ学校で人気1、2を争うカイだもんね


あっという間にカイは女子の先輩の輪の中

に連れてかれてしまった



「すごい人気だね」



誰かに話しかけられて振り向くと

栗色の髪の長身の男の人がいた

見たことないな…


「あぁ、ごめんごめん」


その長身男子がまゆを少し下げて笑いながら言った


「俺は服部 光(はっとり こう)、2年生

 あ、君は葉月 香菜さんだよね?」


……え?


「私の名前何で知ってるんですか?」


「ん?葉月さん2年生の間じゃ有名だから」



???



有名?ユウメイ?ゆうめい…

え、なんで?

考えていると服部先輩が笑って言った



「なんで?って顔してるね

 2年生の間だと学校一可愛いって

 有名なんだよ」


…へ?


「ありえないですよ~」


「ホントだよ、実際狙ってる人多いからね

 俺も今話せて嬉しいし。

 
 …ただ、今村が守ってるから

 なかなか近づけないんだよ」



カイが守ってる?

不思議に思いカイの方を見ると

カイもこっちを見ていた  


…え?


睨まれた気がしたんだけど…

戸惑っていると


「あ、気づかれたか」


服部先輩が何か言った


「え、なんですか?」


聞こえなかったから聞き直すと


「なんでもないよ、実行委員頑張ろうね」


服部先輩はそう言って自分の学年のところへ戻っていった


さっきの言葉が気にながらも

カイのところに行った
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