雨の日の教室
とある雨の日
?「先輩のことが、好きなんです…!!」
?「…ごめん…俺、彼女いるから」
?「…知ってました」
?「え…」


困惑する彼___名本 剣«ナモト ケン»の目をじっと見つめ、私はニカッと笑った。


?「すみませんでした!!…お幸せにっ!」


一瞬の表情の揺れに気づかない彼は


剣「ありがとう。春風さんも…茉莉ちゃんも、いい人見つかるといいね」


そう微笑んで、去っていった。

土砂降りの雨の音が響く体育館で、私、春風 茉莉«ハルカゼマリ»は失恋した。


茉莉「…雨…か」


少し寂しく感じた私はすぐに笑って、かばんを取り早足で体育館を後にした。


茉莉「うっわ、聞いてたよりすごい雨…!!傘持ってないよぉーー」


あえなくダッシュで帰ろうとした私に、、そっと傘が差し出された。


茉莉「……え?」

?「これ、使いなよ、傘持ってないんだろ」

茉莉「え、いや、そうですけど…」

?「一応お前、女じゃん」


…一応って何よ一応って!!!!


茉莉「一応で悪かったわね!!」

?「別に。それよりこれ、早く受け取って。腕つかれる。」

茉莉「っ…いらないっ!」

?「風邪引く」

茉莉「いらないってばっ!!」


…やってしまった…!!!

思わず突き飛ばしてしまった彼は、そのまま水たまりに背面ダイブ。

私は何も言えずその場に立ち尽くした。


?「………」


数秒の沈黙の後、私は我に返り、慌てて手を差し伸べる。

………が、


?「迷惑だったんならごめん」


私の助けも虚しく、彼は普通に立ち上がってスタスタと歩いて行った。


茉莉「…なによ…せっかく助けてあげようとしたのに…」

< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

恋愛ゲーム。

総文字数/1

恋愛(純愛)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
いつも戦闘ゲームばっかりして 女子力なんて皆無の椎名すずめ。 学校ではとことんモテまくっているあげくに 柔道部所属で戦闘ゲームも強しの山田流星。 流星の親友でそこそこモテて 一途なことで有名な早見宏太。 3人が巻き起こすのは、 "恋愛ゲーム"と名付けられた恋物語。
僕らの時間

総文字数/1,473

青春・友情6ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
僕は君に会って、初めて人を想う気持ちを知れた。 でも君は、僕になんて見向きもしないのかな。 君は僕に言ったよね。 『幸せを感じない人なんていない。 どうしても幸せを感じることが出来ないなら、 私が感じさせてあげる』 その言葉、 信じてもいいですか––––––?
好きだよ。~先生×生徒~

総文字数/4,063

恋愛(学園)11ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
少しだけ実体験を混ぜています。 ーーーーーーーーーーーーーーー 私と、好きになってしまった先生。 ねぇ先生…? たとえ叶わなくても良い… 思いが届かなくてもいい… だけどこのまま 好きでいてもいいですか…?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop