僕の居場所。
そんな事を思いながら眺めていると、

「おーい!さっちゃん!一緒、走ろ〜。」

と、声をかけられた。
私は、家族や夏樹には"さっちゃん"と
呼ばれている。

逆に、夏樹のことは"なっちゃん"だ。

「やだよ〜。なっちゃんみたいに
速くないもん。」

「えー。お前、夏の間に外に出とかないとっ!
体中真っ白すぎてお化けだぞー!」

「はぁっ!?なっちゃんみたいに黒かったら
化け物じゃん!!」

「なんだとー!?」

と、喧嘩が始まりかけた時…

「さっちゃーん、朝ごはん作るの手伝って〜」

と1階から母さんが私を呼んだ。

「はーい。」

「なっちゃんもよかったら、食べてって〜。」

「やった!おばちゃん、サンキュ!」

「えー。わさび入れよっ。」

「はぁっ!?ふざけんなっ!」

「二人とも…仲いいわねぇ〜。うふふ…。」

「「なわけないっ!!」」

「リア充滅びろっ!」
と、弟の友樹も混ざってくる。

と、まぁ…こんな感じで賑やかな家庭。
毎日楽しくて明るい。

だから私は、この家が大好きだ。
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