嘘キス。

接触。








【愛理】







次の日も、私は学校に行く約束を果たすために遥との待ち合わせ場所で待ってた。










朝から1人、少し肌寒い風を感じながら遥にメールを送る。











「愛理ー!今来たよー!」









私が送ったメールの受信音を鳴らしながら、遥は手を挙げ私に走ってくる。











「おはよう」











「おはよ!遅れてごめんね」












そういう会話をしてから、2人手を握って学校に向かう。










私は、遥と同じ中学校出身。






本当はもう一人いたんだけど、その子はここに来ることを諦めた。










私たち2人も、そのこと同じ高校を選んでいたけれど『頭がいい2人には持ったいない』と言われ、2人でここに入学。











高校に入ってからも、ずっと仲がいい私たち3人。













「ねぇ、遥。今度の休み、加奈子の家に行こっか」













私がそう言えば、遥は優しく笑って「そうだね。」と返した。












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