【続】期間限定ダーリン
「あたりまえじゃん。いいから手ぇ離してッ!!」

それでも涼ちゃんは手を離すそぶりを見せない。


「じゃあ、なんで敬語ばっかなんだよ?俺が話しかける前から見てたけど、ずっとそうだったじゃん。」

確かにそれは、俺も思っていた。


期間限定としての付き合いのときは仕方がないとは思っていたけれど、今でも変わらない。

あいつは俺を【慶吾さん】と呼ぶ。


こんなところで聞いているのは少しズルかも知れないけど、俺も前から聞きたかった。


「だって、それは・・・。」

俺はごくりと息を飲んだ。
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